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ストーリーが価値を生み出す

本日のテーマは「ストーリーが価値を生み出す」です。

モノには価値があります。

価値が高いモノもあれば低いものもあります。

そして、モノの価値が生まれる要素はいくつかありますが、

本日はモノの価値を生み出すひとつの要素「ストーリー」について解説します。

価値と価格の関係

現代社会ではモノの価値は「価格」で現されます。

缶ジュースは1本120円。

牛丼は1杯350円。

このようにモノには価格があります。

缶ジュースや牛丼の価格は製造のための原価、販売のためのコストなどから算出されます。

通常は、そのものを生み出すのに必要なコストに、利益を乗せて価格が決まることが多いです。

しかし、モノのなかには製造原価に比べて、高額で取引されるものがあります。

または、類似のモノ、同等の価格であっても他よりも多く売れるものがあります。

例えば、Apple社の「iMac」や「iPhone」などは他のPCやスマホよりも人気があり高額で売られています。

また、映画製作会社スタジオジブリの「ぬいぐるみ」や、人気漫画ワンピースの「フィギュア」も製造原価に比べて、他のモノより高額で売られています。

なぜ、そのようなモノは高額でも売れるのでしょうか。

それはストーリーを価値に換えて価格に上乗せしているからです。

人はストーリーに価値を感じる

高額であるのに売れるモノにはストーリーが価値を見出しているものがあります。

そのモノの裏にあるストーリーについていくつか解説します。

◯スティーブ・ジョブズの物語

Apple社の製品は他の類似の製品よりも高額で取引されます。

そこには、同社の共同創業者である「スティーブ・ジョブズ」のストーリーが影響しています。

スティーブ・ジョブズはアメリカで生まれ、スティーブ・ウォズニアックと共にApple社を創業した実業家です。

そしてApple社は彼を中心に「iMac」「iPod」「iPhone」「iPad」など、多くの革新的な製品を生み出してきました。

しかし、彼は順風満帆に革新的な製品を生み出してきたわけではありません。

彼はとても波乱万丈な人生を送り56歳でその生涯を終えました。

彼の有名なエピソードは、

1976年、Apple社を創業し、企業向けしかなかったコンピューターを家庭用として売り出す。

1983年、ペプシコーラの当時社長だったジョンスカリーを「一生、砂糖水を売るつもりか?それとも世界を変えたいか?」と言い自社にスカウトする。

1985年、ジョンスカリーらに見限られて、自ら創業したApple社をクビになる。

1986年、ルーカスフィルムのコンピューター関連部門を買収し、「ピクサー」と名付けCEOに就任する。

1995年、ピクサーは映画「トイストーリー」を公開。2006年、ピクサーをディズニーに売却する。

1997年、当時社長を務めていた「Next」をApple社に復帰、2000年に再びApple社のCEOに就任。

2001年、ポータブル音楽プレイヤー「iPod」を開発し、大ヒットさせてApple社を復活させる。

2007年、携帯電話の究極進化系であるスマートフォン「iPhone」を開発、発売し世界を変える。

このように、Apple社の製品は創業者であるスティーブ・ジョブズの波乱万丈な人生と、世界を変えたストーリーが製品に価値を生み出し、コアなファンと高い利益率を生み出しています。

◯スタジオジブリの物語

千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、もののけ姫、崖の上のポニョ、風立ちぬ

日本の映画興行収入ランキングトップ20にスタジオジブリの作品は5つもランクインしています。

また、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、耳をすませば、などはロードショーで放映されれば毎回高視聴率を記録します。

数時間の映画で人々を興奮、感動させるストーリーをスタジオジブリは作り出しています。

そして、スタジオジブリ関連の製品は他の類似の製品よりも高い価格で店頭に並びます。

同じ材料で同じ形に作ったマグカップに、トトロの絵が書かれると価格は上がります。

これは、スタジオジブリが生み出してきた人気の物語に価値があるからです。

多くの人が興奮し、感動したストーリーがその裏にあるからその製品は類似の製品よりも高額で取引されます。

◯ワンピースの物語

漫画家、尾田栄一郎さんの「ワンピース」

多くファンを魅了する日本の名作であり、現在も世界42ヵ国で4億6000万部(2020年1月時点)発行れている人気漫画です。

この漫画は多くのファンに愛され、作中に登場するキャラクターのグッズは驚異的な売り上げを記録しています。

なぜ、こんなにもワンピース関連の商品は売れるのでしょうか。

それは、キャラクターひとりひとりにストーリーがあり、それが人々を感動させるからです。

ワンピースは主人公のモンキー・D・ルフィが海賊がひしめく世界でその頂点「海賊王」を目指す。冒険物語です。

そして、ワンピースの人気キャラクターに「ロロノア・ゾロ」という剣士がいます。

フィギュアはもちろん、ただのコップたハンカチにゾロの絵が加わるだけで価格が上がります。

それは、ゾロのストーリーがファンを感動させるからです。

彼は、幼き頃から剣術を習い、夢は「世界一の大剣豪」です。

同じ道場で育った幼なじみを事故でなし、その子の思いも背負って世界一の剣士を目指しています。

ある日出会った主人公ルフィと仲間になり、世界一の剣士、そしてルフィを海賊王にするために戦い続け成長するゾロのストーリーは多くの人に夢と希望、そして感動を与えます。

ストーリーがなければ、付加価値は生まれない

以前、テレビ番組で自分で作ったぬいぐるみを売る女性の特集をしていました。

その方は、生地などすべて自分で購入して手作りで人形を作っていました。

そして、そのぬいぐるみを駅やショッピングモール、インターネット上で販売していましたが、ほとんど売れませんでした。

見た目も可愛く、価格もほぼ原価であったのに、100体ほど作って売れたのは10個ほどでした。

私はそのぬいぐるみに足りなかったモノはストーリーだと思います。

決して作成者が何の物語もなく、愛情も込めずにぬいぐるみを作ったわけではありません。

モノに価値を生み出すには、その裏に人を感動させるストーリーが必要となります。

これを理解していれば、価値の高いものと低いモノがある理由が理解できると思います。

以上、本日のテーマ「ストーリーが価値を生み出す」についての解説でした。

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